Pages

2010/09/21

フランスの大学院制度

今の研究室には大学院、博士課程の学生さんが2人所属しており、そのうちの一人はボスに、もう一人は中ボスについています。

フランスでは、教授等の指導教官 (Supervisor、研究監督者)が担当できる学生数は1.5人までと決まっているのだ、と学生さんから聞きました。

少ない!そして、1.5人!?

この中途半端な数字の意味についてですが、基本は一人だが、担当している学生の卒業年度には新たな学生を迎えて良い、ということらしいです。

そして、大学の教授や準教授だけではなく、研究所所属の研究者でも資格さえ持っていれば (試験をパスすれば?)、学生を指導できる立場になれるとのことでした。

それにしても監督者あたりの学生数が日本とは比較にならないほど少ない!
特定の研究室に学生が集中するということは起こり得ないですね。

指導教員の先生が多くの生徒を抱えている場合、頻繁なディスカッションは難しくなりますが、担当学生が1.5人ということであれば先生の目も行き届きますよね。

確かに、現在の研究室では年中、学生と指導教官とが議論している光景を見かけます。

またフランスでは、Scholarshipをもらっているか、研究機関等から毎月ある程度のお給料が出ていないと大学院生にすらなれないらしいです。


日本より大学院生のハードルが高い。

---
ところで明日、2人の学生さんのうちの1人が学位審査を控えています。
午後はラボの皆で応援です!

(審査終了後は研究所内で軽くおつまみで乾杯して、その後レストランでお食事して、さらにその後は“カラオケ”らしいです!盛大に祝福するんですね!)

私も約半年前の悪夢(?)が頭をよぎりますが…フランスの学位審査がどういったものかとても興味深い。
そして、学生さんの発表がうまくいきますように…!!!

No comments:

Post a Comment