8月をもって女性スタッフのDが定年退職されることになり、先月末、彼女の送別会が研究室で開かれました。
前日に、「手作りのケーキ等を持ち寄ってパーティーを開く」と聞いていたので、私も何か出来ないかと考え…両親に日本から持ってきてもらった「茶道セット」を使って抹茶をプレゼントしてあげることにしました。
祖母が茶道をやっているので、小さい頃にちょこちょこ教わっていたのですが、高校に入ってからは全くやらなくなってしまったし、当時は半分嫌々で教えてもらっていたので(長時間の正座が耐えられなった)、今更になって「しっかり教えてもらえばよかったなぁ」と後悔。
フランスに来る直前に2回ほどお手前をおさらいしてから来たのですが、今まで腰を据えて茶道を習ってきた訳ではないので、こんな私が茶道を日本の文化として紹介してしまって良かったのだろうか…^^;
きっと裏千家連盟(そんなものが存在するか知らないけれど?) の方々が知ったら怒ってしまうでしょう…。先に謝っておきます。すみません。
当日は一通りのお手前をやる時間もなかったので、ふくさのさばき方をちょこっと披露したくらいで、すぐに抹茶をたてました。
茶道自体を知らないメンバーも結構いたようで、茶せんを見て、「フランスにも同じようなものがあるけど、化粧の時にしか使わないわ。(チークブラシみたい、ということらしい。)」なんてジョークも。
茶道の道具自体、面白くうつったみたい。
抹茶を飲むのが初めてという人も結構多く、人生初の抹茶が私がたてたものだなんて…申し訳ない。
Dをはじめ皆は「美味しい」と言ってくれたけれど、常に直球のEには「ほうれん草みたい」と言われてしまった。濃すぎたのかもしれない…。
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また、祖母の友人Jさんがたくさんの「手ぬぐい」を提供して下さっていたので(本当は皆の揃うバカンス明けにしようと思っていたのですが)、この機会に皆にプレゼントすることにしました!
藍や緑、オレンジにピンク、紫…など色も柄も様々で、日本らしい味のある手ぬぐいが揃っていました(私が欲しいくらい)!
派手な色が好まれるのかなと思いきや、藍や紺色の渋い手ぬぐいが意外と人気でした。
「用途は何でもありで、好きなように使えるよ」と説明すると首に巻いたり、プレゼントの包みにしようなんて声も。
また、フランスで使えそうな使用例として“ワインボトルの包み方”も披露してあげました。
Jさん、本当にありがとうございました!
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私自身はDとは仕事上での接点はなかったのだけれど、彼女はメンバーからの信頼が厚く、鼻先で赤ぶちのメガネをかけていて、紺色のボーダーTシャツとジーンズが似合うこれぞフランス人というカッコいいおば様でした。
帰り際には「今日は本当に嬉しかった。」とわざわざ私の部屋まで挨拶に来てくれました。
お手前はきっとひどかったけれど、気持ちは伝わったようです♪
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