2011/11/20

パリの地下鉄

凱旋門からみたラ・デファンス地区
パリの地下鉄(Metro)や鉄道(RER)の構内には階段や段差が至る所にあるのですが、エレベータやエスカレータが全ての箇所で設置されている訳ではなく、お年寄りや乳母車を押しているお母さん、そして障害者の方にとっては移動が大変なんじゃないかなぁ…と思ってしまいます。
そして、日本と比べ、パリの駅構内は汚いし、暗いし、(時に臭いし…)、そしてスリや物乞いも多いので気持ちの良い場所ではないのですが、ただ微笑ましい光景にも頻繁に会えます。



というのは、「乳母車を押して階段を上ろう(下りよう)としている人のたまたま隣になったら、乳母車の片側をもってあげて階段の昇降を助ける」という暗黙のルールがあるようなのです。

(出生率の高いフランス。日本と比べ妊婦さん、そして乳母車を押している女性が本当に沢山います!)

つい先日なんて、若い男性が結構長めの階段をちょうど上りきったところで、乳母車を押してこれから下りようとしている女性に遭遇。
そうしたら「一緒におりますよ」と乳母車の片側をもって折角上ってきた階段をまた下りていきました。

(困ってるのかな…助けようかな…どうしようかな…)なんて考えることもなく、やる側もやられる側も当たり前のように助けて、助けられています。

こういうフランス人の国民性は見習いたいなぁ、といつも感心しています。

実は私も一度、乳母車を押したお母さんに階段で遭遇。しかも周りに若い男性もいなかったので…(ついに私の番が来た!)ということで同じように助けてあげたことがあります。

実際にやってみると(乗っていた赤ちゃんが大きかったというのもありますが)、結構重たくて、よろよろしてしまいかなり頼りなかったと思いますが…^^;

2011/11/12

The Artist

昨日(11月11日)は、フランスでは「第一次世界大戦休戦記念日」で祝日でした。

Le Forum des Hallsというショッピングモール内にあるUGCシネマで映画をみることに。

みたのは、研究室の学生さんやスタッフから評判の良かったMichel Haznavicius監督の「The Artist」。

第64回カンヌ国際映画祭にも出品され、主役のジャン・デュジャルダンが主演男優賞を受賞したそう。

フランス映画ですが、舞台は1920~30年代のアメリカ。

そしてなんと…白黒のサイレント映画(無声映画)です!

サイレント映画と言えばチャップリンをちょこっとみたことがあるくらい。
なので古い形式ではあるのですが、私にとっては逆にとても新鮮でした。

字幕もほとんどなく(たまに字幕だけの画面があるけれど)、基本的に目、耳から入る情報は音楽と俳優さんの表情や動きだけ。
(因みに字幕は英語がメインで、下に小さくフランス語のサブタイトル付)

普通の映画に比べて俳優さん達の表情や動作が豊かで…(ジャン扮するジョージの笑顔が素敵)
そして、ジョージの"愛犬"がまた名演技をするんです!

大きなどんでん返しがある訳じゃないんですが、ちょっとした演出に思わず吹き出しちゃったり、俳優さんたち(+犬)のひとつひとつの表情、演技に惹きつけられちゃう感じ。
笑えて、ちょっと切なくなって…(結末は伏せておきます。) という感じのとても素敵な映画でした!

そして私にとって嬉しかったことが…、
フランスで映画をみる場合、「音声は英語でフランス語字幕付き」ってパターンが多いですが、内容についていけず、皆が笑うところで笑えないことが多々あります。
でも今回はなんせ無声映画だったので会場のお客さんと笑いを共有できました(笑)

どんな映画か興味ある方はこちらで予告編が見られます。
http://www.youtube.com/watch?v=OK7pfLlsUQM
日本でも上映されるのかな?

2011/11/02

Passage Verdeau ~パサージュ・ヴェルドー

Location: Passage Verdeau, 75009 Paris, France
先月のとある土曜日、オペラ界隈で友人と会う約束があったのですが…少し早目に家を出て、パサージュ散歩をすることにしました。

向かったのはPassage Verdeau(パサージュ・ヴェルドー)。
(ここからからオペラ座へは徒歩圏内!)

去年の夏、両親がパリに遊びに来た時に一度訪れていたのですが、(またゆっくり一人で来たいなぁ…)とずっと思っていました。

Le Bonheur des Dames
お目当ての場所はこちら。
刺繍用品のお店「ル・ボヌール・デ・ダム(Le Bonheur des Dames)」

実は冬が近づき、なんとなく裁縫をやりたい衝動に駆られていたのです。

ここにはデザインの可愛い刺繍セットが沢山売られています!

Made in British や Scottishのものあるのですが、お店オリジナルの図案も豊富で、なんともフランス(パリ)っぽい。



オリジナルデザインのカタログもくれたのですが…花、動物、食卓をモチーフにしたものから、エッフェル塔にマカロン、モンサンミッシェルなど…いかにも「フランス!」なものまで、見ているだけで飽きませんでした。

店員さんも刺繍に夢中。
刺繍“キット”が売られているので、日本から裁縫セットを持ってきていない私でもすぐに始めることができます。
(布や糸は勿論、針もついています)

見ているとどれもこれもやりたくなってしまいそうだったけれど…結局、集めるだけ集めて、ちゃんと時間を見つけることってできなかったりするんですよね^^;

でもこれなら自分へのお土産として日本に持ってかえっても良いかも!

とか

出来あがったら額に入れて部屋に飾ったら可愛いじゃん!

なんて…始めてもいないのに店内で夢を膨らませていました。

今回はとりあえず小さなキットを二つ購入。

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次の日曜は一日フリーだったので、クロスステッチを昼頃から始めたのですが…気付いたら夜!
刺繍はやりだしたら止まらない。。。危険です(笑)

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ちょっと前に友人が日本から送ってくれたパリのガイドブック、パリの手帖 とっておきの散歩道にも紹介されていました。